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平成29年度指導実施計画
集個は医科9月、歯科10月、適時調査52病院に計画
ご不明な点やお困りのことがあればお気軽にご連絡を
 協会は東海北陸厚生局岐阜事務所に対し、平成28年度指導実施結果と平成29年度指導実施計画を開示請求した。
 本稿では、今年度の指導計画を中心に解説する。




集団的個別指導


  医科は9月に68件
  歯科は10月に60件を予定


 集団的個別指導は、前年のレセプト1件当たりの平均点数が指導点数(医科は病院の入院が平均点数の1.1倍、診療所の入院外が平均点数の1.2倍、歯科は病院、診療所の入院外が平均点数の1.2倍)より高く、類型区分ごとの医療機関の総数の上位より概ね8%に該当する場合に対象となる。ただし、前年度及び前々年度に集団的個別指導又は個別指導を受けた場合は除外される。
 今年度は医科68件(7病院[前年度計画比で1件増]、61診療所[同7件減])、歯科60件(同1件増)に対し、医科は9月、歯科は10月に予定されている(表1参照)。類型区分ごとの平均点数、指導点数、選定件数は表2を参照されたい。今年度集団的個別指導を受けた医療機関は平成30年度の実績においても、なお指導点数より高い医療機関に該当する場合は、平成31年度に個別指導の対象となる。
 平成26年度から平成28年度にかけての平均点数の推移は表3を参照されたい。

個別指導


  新規指定 医科28件、歯科16件
  その他 医科37件、歯科21件


 新規指定による個別指導は、医科では平成28年2月から11月までに指定された医療機関を対象に28件(前年度計画比で2件増)、歯科では平成28年2月から9月までに指定された16件(同14件減)が予定されている(表1参照)
 医科・個別指導は37件(同9件減)予定されており、その内訳は「情報提供によるもの」(1件)、「再指導によるもの」(6件)、「高点数によるもの」(30件)となっている。
 歯科・個別指導は21件(同18件減)予定されており、その内訳は「情報提供によるもの」(0件)、「再指導によるもの」(12件)、「高点数によるもの」(9件)となっている。今年度「高点数によるもの」が前年の27件から9件に大きく減っていることについて、厚生局の担当者は「指導大綱の規定にある前年度及び前々年度に集団的個別指導又は個別指導の対象者を除外したことで単純に対象者が減ったため」と回答している。

集団指導


  新規指定、指定更新対象に実施

 医科は5月、10月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われるほか、新規に保険医登録した医師を対象にした集団指導が8月に行われる。また、診療報酬改定に係る集団指導が来年3月に行われる。
 歯科は5月、11月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われ、6月には新規に保険医登録した歯科医師を対象にした集団指導が行われる。診療報酬改定に係る集団指導は来年3月に行われる。

適時調査


  52病院に実施を計画

 適時調査(施設基準を満たして届出を行う必要のある診療報酬項目について、届出の内容と合致するかどうかの確認及び実施状況の調査)は医科の病院のみを対象に52件(前年度計画比で1件増)が予定されている。なお、昨年10月に開催された東海北陸地方社会保険医療協議会総会の資料には、毎年1回県内すべての病院に適時調査を行うとの記述が見られるが、そのとおりにはならなかった。
 適時調査の実施件数の推移は表4を参照されたい。

その他の事項


 協会では指導に関する相談に随時応じており、ご不明な点があれば、お問合せいただきたい。
 また岐阜県では、個別指導時の弁護士帯同や、録音も認められている。

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「個別指導の指摘事項」「適時調査の指摘事項」を整理中

 協会では現在、昨年度行われた個別指導や適時調査で指摘された項目について整理・検討を進めており、まとまり次第、紙面で紹介する予定にしている。見落としがちな点、注意が必要な点等、日常診療の管理の注意点としてご活用いただきたい。

(岐阜県保険医新聞2017年6月10日号)