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東日本大震災、原発事故に対する政策部長談話

 東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。未曾有の地震大津波に遭遇される中、追い打ちをかけるように原発事故が発生し、復旧をより困難にしている状態には胸を痛めます。日本中の人々が応援しています。どうか元気になって立ち上がって下さい。
 福島第一原発事故は、天災が引き金にはなっているが100%人災である。関係者は「想定外」を連発していますが、言い訳にはなりません。チェルノブイリ事故に見るまでもなく、現在放射能を無害とする技術を人類は持ち合わせていません。この様な厄介で危険なものを扱うための心構えに欠け、異を唱える人々を圧殺してきた推進関係者は反省して、責任を取った後で退場すべきです。
 国内事故をざっと調べても、美浜原発事故、玄海原発事故、高浜原発事故、伊方原発事故、高速増殖炉もんじゅの事故など枚挙にいとまがない。特筆すべきは、95年12月のもんじゅの大事故である。事故発生時、長崎原爆のほぼ200個分のプルトニウム1.4トンをかかえた原子炉が、出力40%を越えた運転に入っていた最中に、C系統でナトリウムが火を噴いた。火災から大爆発に至れば、中部地方は壊滅的被害になったと推測され、その後1兆円の巨費をどぶに捨てた原子炉と言われた。
 福井県には13基、静岡県には5基の原発がある。なかでも浜岡原発は東海地震の震源域の真上にあって、泥岩、砂岩による脆弱な相良層の上にあり地震に極めて弱いということである。津波対策も福島程度で、決して安全ではなく福島の二の舞になる可能性大である。従って、浜岡原発はすみやかに運転を中止して廃炉にするべきと考える。電力不足になると産業や生活に支障が出るとの意見が多い。しかし、ひとたび原発事故ともなれば、それどころではないのだ。
 もう一点、原子炉から吐き出される大量の使用済み核燃料等の処理と、最終処分場問題があり、現在お手上げの状態でどうするのか。
 原子力事業の「安全神話」を政府、幾多の委員会、業界はたれ流してきた。今こそ、「安全神話」という誤謬をかなぐり捨てて、エネルギー問題や災害対策の大転換をすべきである。でなければ、日本の未来はない。(もんじゅでは広瀬隆著「腐蝕の連鎖」に依りました。)

(2011-5)