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2010.9.10
厚労省における違法な政策提案に抗議し法令遵守を求める
2010年9月10日
岐阜県保険医協会理事会
既に全国保険医新聞などが報じているものであるが、7月22日に行われた厚労省の政策コンテストなるものの第2次選考には、応募81件中第1次で選ばれた7件の中に重大な内容を含む論文があり、その内の1件に入賞とはならなかったものの提案者の向本某という医療指導管理官の「保険医療指導監査部門の充実強化」が選ばれている。
その内容は「悪を正し刑罰を科す」ため警察権力の職員を受け入れるべきとの提案である。実質的には指導監査で保険医に被疑者取り調べをし、その狙いは①指導対象者に対する警察の牽制効果を期待し、②刑事手続きから得られる取り調べ手法の向上、③詐欺罪などの刑事告発の円滑化などと述べている。
一言で警察権力の職員を入れて指導監査に臨もうという「とんでもない」意見が出されたのである。さすがに入賞とはならなかったものの、厚労省の隠れた本音であり、今後の指導監査の方向を体現したものでもある。
現在、全国的には指導監査に関連して、保険医の自殺者や人権侵害として裁判上の争いになっている状況にある。本来あるべき指導に行き詰った挙句にこうした提案が出されること、また第2次選考にまで取り上げられてきたこと自体重大である。
私たち、日々の診療において医療、医学の進歩と患者さん達の要望に応えて活動しているまじめな保険医をも、犯罪者と見立てようとする内容である。この点、健康保険法は指導監査を犯罪捜査としないとしている点、また行政手続法においても指導は対象者の任意の協力によるものであり、指導に従わないことに対しての不利益な扱いは禁じられている点に何の配慮もない。
一部の指導監査担当者が常日頃潜在的に語り合っている内容が露呈されたものであり、現行の法令を知った上での非公式な意見とすれば悪質極まりない。我々保険医への挑戦的提案であり、更にこの第2次選考を容認した担当者の見識を疑わざるを得ない。
我々は以上の観点から、厚労省保険局が保険医の指導監査業務にあたって厳格な法令遵守を心得た上、公務員としての本来の任務を正確に果たすよう厳重な注意と抗議を申し入れる次第である。
以上