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「診療報酬改善および税制改正に向けた要望書」への声
私達も“崩壊寸前”で頑張っている

 昨秋取り組んだ患者署名および会員署名は、1月27日の国会行動で県選出国会議員に要請したことを先月号で紹介したが、寄せられた会員署名には、日常診療で医師・歯科医師が抱える願いや医業税制への要求が記されている。以下に抜粋して紹介する。

診療報酬引き上げ
 報酬に含まれない費用のフォローを


▼外来透析治療では、患者さんは高齢者が多く、通院には送迎車を手配し、院内では、ベッド・移動・移乗介助に多くの介助スタッフを付けています。車両、介助者の費用は全て当院の持ち出しで、年間1000万円以上です。診療報酬に含まれない費用が相当掛かっている現状のフォローを少しでもして頂けると助かります。(医科)

▼私は開業医ですが、勤務医も含め、毎日、大変ハードな仕事で、すべての医療者はギリギリのところで仕事をしています。開業医と勤務医の仕事を比較する今の医療批判はナンセンス。窓口負担を払えない方とのトラブルもあり大変なストレスです。(医科)

▼老齢ながら地域の子ども達のため頑張っていますが患者は激減し、ここ10年収入は4分の1以下に減り崩壊寸前です。私は後期高齢者で、年々増える高額の保険料で支払困難の中、怒りをもって納めています。善良な医師をつぶさないで下さい。私達も崩壊寸前で頑張っています。利益を追求しない医業はぜひ守ってください。(医科)

▼本来の値段より高く買わされている。人工関節の材料、ペースメーカー、カテーテル等々、政府の力で正当な価格で仕入れられるよう努力してほしい。(医科)

▼開業医、特に内科では10年連続の医療費抑制、不公平税により、医療の質の維持が出来なくなるほど崩壊へ進展する可能性が大きい。また在宅医療を推進するには問題、課題が多岐に及んでおり、資金の選択と集中と、現場の意見を十分に聞いて下さい。(医科)

▼年々医院の経営は厳しくなっています。地域医療確保のためにも診療報酬面での配慮を。(医科)

▼我が家は子どもが1人しかいませんが、公立学校にしか行かせられません。ワーキングプアという言葉がここ1~2年実に身にしみています。こんな精神状態ではより良い治療を患者さんにしてあげられません。(歯科)

▼小学校の就学児検診で来春入校予定の子ども達のムシ歯が非常に目立ちました。年々ムシ歯が増加している傾向を感じます。この原因は我々の努力不足もあると思いますが、行政の歯科医療軽視が根本原因。早急な対策を!(歯科)

医業税制の改善
 消費税の損税は事業税額に匹敵


▼当院における消費税の損税額は事業税額に匹敵します。既に事業税分の損税が存在しています。(医科)

▼真面目に医療をしていると損益が増えていきます。もうける方法を考えなくてもよい診療報酬及び医業税制をおねがいします。(医科)

▼保険医療は社会保障である。営利法人の税制にはなじまない。(医科)

▼消費税の問題の中で特に言えることは我々医療者は最終消費者でないことは判り切ったことである。検査料金であれ、仕入れた薬剤、検査機器であれ、我々が消費税を支払うことは論理的にも実際的にも不合理である。(医科)

▼消費税を医療費無料化に充てるなら値上げも認めます。医師の収入は全て表面に出る優良納税者なので、収入上昇は国の税収が増える事になると思う。(医科)

▼何でもかんでもの増税は許せない。(歯科)



※要望項目にはありませんでしたが、意見が寄せられましたので紹介します。

患者負担軽減
 安心して医療にかかれる体制を


▼患者の経済的理由で糖尿病等、治療中断している方々を受け持っています。無保険者の来院も増えてきました。安心して医療にかかれる体制作りをお願い致します。(医科)

▼常に患者さんの窓口負担を気にして医療を行っています。世界に目を向けても異様に高い自己負担、何としても安心して医療が受けられる社会に!(医科)


(岐阜県保険医新聞2011年3月10日号)