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第45回定期総会を開催
疲弊する医院経営を支え、社会保障充実を目指す方針を決定
 協会は2月27日、ホテルグランヴェール岐山で第45回定期総会を開催し、「コロナ禍の地域医療を守る新点数対策」など9項目を柱とする新年度の活動方針、決算、予算、規約改定、新役員、決議の全議案を承認した。記念講演は、「新型コロナウィルスの感染の波と対応策」をテーマに東京大学名誉教授の児玉龍彦氏がオンラインで講演。進化を続ける新型コロナの変異株への対処法を最新の知見をもとに解説した。記念講演はZoomウェビナーで配信し、来場者25人、35拠点を結んで開催した。

【総会議事】
新年度方針、新役員など全6議案を承認


 竹田会長は冒頭の会長挨拶で「昨年9月の保団連医療研究フォーラムで、低報酬での過重労働によって医院経営を支える実態が全国共同調査で浮き彫りになった。コロナがさらに追い打ちをかけ、医院経営は一層疲弊している」と強調。「医療をはじめとする安心安全な社会保障の充実を目指し役職員一同邁進する」と挨拶。当面の課題に、診療報酬改定対策や75歳以上医療費窓口負担2割化中止、改憲反対やジェンダー問題などを挙げ、「会員の結束と持続こそが大きな力」と訴えた。
 総会議事は、司会は江口副会長、議長は大垣市の森芳郎先生が務めた。22年度活動方針を江口副会長、決算・予算・規約改定を河合副会長、会計監査報告を高井監事、役員選出を永田副会長、決議を加野副会長がそれぞれ提案・報告した。役員選出では、選考の進め方などで意見が出されたが、執行部が選考手順の妥当性を説明し理解を求めた。全議案は賛成多数で承認され、議事終了後には、本総会で退任される役員に感謝状と記念品を贈呈した。

【記念講演】
オミクロン株の早期終息は一般医療機関でのコロナ対応


 記念講演は、東京大学名誉教授の児玉龍彦氏が「新型コロナウィルスの感染の波と対応策~精密医療で国民皆保険を守る~」と題して講演。児玉名誉教授は、免疫をくぐり抜け進化するオミクロン株を早く終わらせるために「ワクチンは感染抑止ではなく重症化防止」「一般医療機関、薬局で薬を処方可能に」「一般医療機関でリアルタイムに検査可能に」などを提言。国民皆保険の下で、開業医など一般医療機関がコロナ対応を担うことの重要性を訴えた。



(岐阜県保険医新聞2022年3月10日号)