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「#医療費窓口負担2倍化止める」緊急集会
最後の最後まで「2割化撤回」の願いを国政に
 保団連は、75歳以上医療費窓口負担2割化などを含む健康保険法等改正法案の参議院厚生労働委員会での採決目前の6月3日、「#医療費窓口負担2倍化止める」緊急集会を国会内で開催した。全国からウェブ参加を含め100人が参加。岐阜協会からは竹田会長、篠田副会長、事務局がWEBで参加した。保団連ではこれまで、法案審議にあわせて毎月国会行動を行ってきた。
 開会にあたり、住江憲勇保団連会長は、「本日午後4時過ぎに参議院厚労委で採決予定の緊迫した状況。参議院の委員会審議はわずか4日間。法案成立を断じて許してはならない。社会保障、所得再分配機能を一層弱体化させる政策は許せない。怒りを表す集会にしよう」と挨拶。臨席した国会議員も成立阻止を最後まで諦めずに頑張るとの決意や、総選挙を見据え「2倍化施行中止」を旗印に選挙を戦うと挨拶。これまでに国会議員に手渡した「75歳以上医療費窓口負担2割化撤回を求める請願署名」も105万3千筆に到達した。
 集会では、5月31日の参議院厚生労働委員会に参考人として登壇した日本高齢期運動連絡会の吉岡尚志代表委員から報告があり、「参考人4人のうち私を除く3人は財界寄り。2割負担の基準となった200万円の高齢者の苦しい生活実態を訴えた。高齢になれば医療、介護の支出は必ず増える。受診抑制による重症化を起こさないためにも法案審議中止、2割化撤回を」と訴えた。

「75歳以上は2割負担」に患者も愕然


 医療関係者からも「2割負担になれば受診が必要な診療科を減らす患者も出てくる。コロナばかりでこの問題を報道しないマスコミの報道姿勢も問題」の発言や、竹田会長も「患者も2割負担の法案に愕然としており、絶望と死への不安を煽る政治でしかない。」と訴えた。  閉会挨拶で武市和彦日本高齢期運動連絡会事務局長は、「2倍化の施行は2022年10月以降となっており、施行までに必ず選挙がある。2倍化を実施させない運動を続けよう」と呼びかけた。

(岐阜県保険医新聞2021年7月10日号)


初夏の歯科総行動集会
新型コロナに負けず、改定見据え、歯科医療充実を
 保団連も参加する「『保険で良い歯科医療を』全国連絡会」は同じく6月3日、夏から始まる予算編成、年末の診療報酬改定率協議に向けて、初夏の歯科総行動集会を国会内で開催した。歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士など約四百人が参加。全国250カ所をつなぎ、歯科医療の充実を訴えた。岐阜協会からは、篠田副会長のほか、今回は会員にも参加を呼びかけ2人がWEBで参加した。
 開会挨拶で全国連絡会会長の雨松真希人氏(歯科技工士、写真)は、臨席国会議員から歯科技工問題に対する発言が相次いだことに、運動の成果を感じつつも、コロナ禍で危機的な経営状況は依然続いており、脆弱な歯科医療の下に歯科技工はあり、制度改善に力を尽くそうと訴えた。
 基調報告では、宇佐美宏同副会長(保団連歯科代表、写真)が、歯科医療危機打開のためには歯科医療費の総枠拡大、歯科診療報酬の大幅改善、患者負担軽減が必要と提案。「金パラ逆ザヤ問題」「歯科衛生士不足」の実態に触れながら、本集会を「歯科医療の正当な評価を求める全国的規模の大運動の第一歩」と位置付け、歯科医療費の総枠拡大に向けて今後の一層の奮闘を呼びかけた。
 各地・各分野からの発言では、歯科矯正の保険適用を求める声や海外歯科技工問題に対する危機感、生活困難者に対する歯科治療の支援事業などが報告された。集会は最後に「新型コロナに負けず、お口の健康を守るために保険でより良い歯科医療を」と題した集会アピールを読み上げ採択した。
 集会には、日本歯科医師会、札幌歯科技工士会をはじめ17団体、衆参国会議員20人からメッセージが寄せられ、岐阜県からは、岐阜県歯科医師会、羽島歯科医師会(WEB参加)、海津歯科医師会からメッセージが寄せられました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

(岐阜県保険医新聞2021年7月10日号)