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医科研究会
  • 医科研究会は、日常診療の一助となるよう幅広い分野からテーマを設け開催しております。
  • スタッフの参加が可能な研究会を企画しております。
  • 医科歯科合同研究会は、医科歯科一体の協会の特徴を生かし、共通のテーマで開催します。
 
医科研究会

「循環器疾患治療のUp To Date」

 演題『ナトリウム利用ペプチドを意識した心不全治療と高血圧治療』

   講 師  平光ハートクリニック 院長 平光伸也氏
   と き  2024年5月18日(土) 午後3時~4時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   (岐阜市吉野町6-14 TEL058-267-0711)
   開催方法

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   備 考  参加希望の方はあらかじめ協会までお申し込みください

 
「神経障害性疼痛の現状と今後の展望」

 2020年に、国際疼痛学会(IASP)による痛みの定義が41年ぶりに改訂となり、「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」と定義された。生体の警告信号としての役割を失い、長期にわたって持続する痛みは、日常生活に悪影響を及ぼすため適切な治療介入が重要である。本講演では、慢性疼痛治療の基本的考え方、集学的治療における薬物療法の位置付けについて紹介する。

   講 師  よしむらペインクリニック 副院長 山口 忍氏
   と き  2024年5月25日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   (岐阜市吉野町6-14 TEL058-267-0711)
   開催方法

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   備 考  参加希望の方はあらかじめ協会までお申し込みください

医科研究会(2024年開催報告)

「アトピー性皮膚炎の新たな治療戦略」

 演題『エビデンスに基づくアトピー性皮膚炎小児患者への外用指導
    ~ジファミラスト軟膏をどう使ってもらうか?~』


   講 師  (独)国立病院機構 名古屋医療センター
 小児科医長・アレルギー科医長・シーズ探索企画室長
            二村昌樹氏
   と き  2024年3月2日(土) 午後3時~4時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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医科研究会(2023年開催報告)
医科スタッフ研究会

「第9波を経験して議論するCOVID-19の戦い方と感染対策」

 2023年5月、COVID-19は5類に移行した。その毒性の低下や、ワクチンおよび抗ウイルス薬の登場もあり、この夏の第9波で入院する多くは「発症早期で熱のため動けない、食べられない、面倒を見る人がいない」という例であり、重症化を見る機会は大きく減少した。つまり、戦いの舞台は集中治療ではなく、外来に変わってきている。
 ただの風邪では決してないが、感染したら重症化を過度に怖れる疾患でもないこのCOVID-19へのマインドセットの転換を、今回の講演では講説したい。

   講 師  公立陶生病院 感染症内科 主任部長 武藤義和氏
   と き  2023年11月18日(土) 午後3時~4時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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   対 象  医師・歯科医師・看護師・薬剤師・その他医療従者

飛騨地区研究会

「プライマリーケアにおける現実的な不眠・不安への向き合い方」

 日常のプライマリーケアの中では不眠の訴えや不安の訴えについては日常的に遭遇する症状と言えます。訴えに対して何かしらの対策を講じることとなった場合に薬物療法は、大きな選択枠とはなります。しかしながら、2018年よりベンゾジアゼピン系作動薬である抗不安薬・睡眠薬に対する処方に関連した減算規定などがあり、取り扱いが難しくなっている現状があります。このような状況の中で不眠や不安についてどのように向き合えばいいのかをお話ししたいと思います。

   講 師  中部国際医療センター 精神腫瘍科 部長 森藤 豊氏
   と き  2023年10月28日(土) 午後3時~5時
   ところ  高山市文化会館 3階講堂
   (高山市昭和町1丁目188-1)
   開催方法

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「『スマート療法』の今、そして将来
 ― 高血圧診療における治療アプリの活用 ―」


講演1 「創業者が語る、治療アプリが創る未来予想図」
   講 師  株式会社CureApp 代表取締役CEO、
 日本赤十字医療センター 呼吸器内科 佐竹晃太氏

 スマートフォンのアプリで本当に治療は可能なのか?アプリで血圧が本当に下がるのか?CureApp HT 高血圧症治療補助アプリ登場から1年。現役の医師であり、株式会社CureApp代表取締役でもある佐竹晃太が、創業時や治療アプリ開発時のエピソードを織り交ぜつつ、アプリが創る医療の未来の可能性についてお伝えいたします。

講演2 「減塩にも貢献、期待広がるアプリによるスマート降圧療法」
   講 師  広島県・日下医院 院長 日下美穂氏

 高血圧治療にとって欠かせない生活習慣指導。特に減塩コントロールが診察時だけでは困難だと感じている先生も少なくないかと思います。そうした患者さんの日常をアプリでサポートする治療アプリが登場して1年が経ちました。本講演ではアプリと診察時の指導を合わせたスマート降圧療法について、処方の方法や、それが診療や患者さんのモチベーションにどのような変化をもたらしたのかなどのお話をさせていただきます。

   と き  2023年10月21日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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「放射線の基礎知識と医療放射線安全管理について」

 2020年4月から医療法施行規則の一部が改正され、医療機関の管理者が確保すべき安全管理体制に「医療放射線に係る安全管理」の体制を追加することとなりました。今回の講演は、ここで定められた「職員研修の実施」に基づき、放射線の基礎知識、警告線量超過事例の対応、放射線診療を受ける者への情報提供についてお話させていただきます。

   講 師  藤田医科大学
  医学部放射線医学教室 主任教授 外山 宏氏
   と き  2023年9月3日(日) 午前10時~12時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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   対 象  医師・歯科医師・診療放射線技師・看護師・
 歯科衛生士・その他スタッフ

「循環器医の視点から考えるSGLT2阻害薬
 ~2型糖尿病と慢性心不全治療の新時代をむかえて~」


 心不全の概念の変性と心不全治療の変化、高齢化社会での問題点、心不全患者数の将来予測や心不全と糖尿病の密接な関係性を踏まえ、 SGLT2阻害薬のエビデンスや現在と将来の立ち位置をお話しさせていただきます。

   講 師  公立陶生病院 院長 味岡正純氏
   と き  2023年8月5日(土) 午後3時~4時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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「医療機関におけるサイバーセキュリティ対策2023」

 2021-2022年に医療機関におけるランサムウェア被害が多発した。
 事例の詳細をみると、地方の中小の医療機関や歯科も被害に遭っていること、同じVPN装置の脆弱性を突かれて繰り返し侵入を許していること、等学ぶべき教訓が得られる。また2023年は上記の被害多発を受けて、厚生労働省の医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの改訂(6.0版)や、医療法の施行規則の一部改正等が行われ、医療機関に求められる社会的な責任としてサイバーセキュリティ対策が急務となっている。
 本講演では、医療機関が採るべきサイバーセキュリティ対策の基本的な考え方を解説し、事例に基づいて具体的な対策についても概説する。

   講 師  愛知医科大学 医療情報学部 部長・教授
 一般社団法人 医療ISAC 代表理事  深津 博氏
   と き  2023年7月29日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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「病的肥満症、糖尿病に対する減量・代謝改善手術」

 1950年代から開始された肥満外科手術は現在では全世界で年間に約70万件行われています。日本でも病的肥満症や糖尿病などの代謝疾患に対する手術治療として、2014年から腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険適応となりましたが、まだまだその認知度は低いかもしれません。大垣市民病院では2017年に岐阜県下では最初に導入し、現在までに88例に施行してきました。本講演では減量・代謝改善手術の治療効果、将来展望について講演したいと思います。

   講 師  大垣市民病院 外科医長 高橋崇真氏
   と き  2023年6月3日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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講演1
「弁膜症の診断と内科的治療について」
   講 師  岐阜ハートセンター 循環器内科 部長 山本真功氏
講演2
「弁膜症の外科的治療~外科医の役割とその変遷~」
   講 師  岐阜ハートセンター 心臓血管外科 部長 小山 裕氏

 本年5月8日より、新型コロナウイルスは感染症法上5類に分類され、本邦は正常な生活に戻りつつあります。その中で、高齢者の活動性が上がるにつれて、無症状であった心臓弁膜症の患者様が徐々に症状が出て来るのではないかと考えられます。そのような現状を踏まえ、内科医と外科医の立場から診断から治療に至るまでお話をさせて頂きたいと存じます。

   と き  2023年5月27日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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「ワクチンに関する最近の話題」

 肺炎球菌感染症は、高齢者では重症化しやすい疾患であり、高齢者医療の大きな問題の1つである。
 HPVは成人において、子宮頸がんをはじめ、性器周辺のがん(肛門がん、陰茎がん、膣がん、外陰がんなど)や咽頭がんの原因となることが知られている。
 肺炎球菌感染症、HPV感染症は、いずれもワクチンで予防できる感染症であり、ワクチンで予防できる感染症はワクチンで予防することが望ましい。
 本講演において、これらのメッセージを伝えたい。

   講 師  愛知医科大学大学院臨床感染症学 主任教授 三鴨廣繁氏
   と き  2023年4月22日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
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「With ARNI時代の降圧療法の戦略的アジェンダ」

   講 師  大西内科ハートクリニック 院長 大西勝也氏
   と き  2023年3月4日(土) 午後3時~4時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
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「片頭痛治療の現状とパラダイムシフト」

 片頭痛治療において予防療法ではCGRP関連抗体、急性期治療では血管収縮作用のない(ex vivo:冠動脈)5-HT1F作動薬であるラスミディタン(lasmiditan)が使用可能となりました。新しい選択肢が増え、まさに片頭痛治療のパラダイムシフトが起きています。その現状と今後についてお話いたします。

   講 師  朝日大学病院 麻酔科 教授 下畑敬子氏
   と き  2023年1月14日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
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医科研究会(2022年開催報告)

「帯状疱疹の診断,治療,予防の最新情報」

 帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって起こる疾患であり,水痘罹患者なら誰でも発症する可能性のある疾患である.また皮疹だけでなく各種合併症の存在や後遺症である帯状疱疹後神経痛は患者QOLを低下させる.本講演では帯状疱疹の疫学,病態,診断,治療,ワクチンによる予防やCOVID-19との関連など最近のトピックスについて解説したいと思う.

   講 師  愛知医科大学 皮膚科学講座 教授 渡邉大輔氏
   と き  2022年12月17日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
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「認知症治療 Up To Date」

 コロナ禍の影響もあり、認知症診療の現状も変化しつつあります(受診の遅れなど)。また、新しい治療薬や診断法(アミロイドPETなど)も開発されつつあります。これらの現状について講演したいと存じます。

   講 師  香川大学医学部 精神神経医学講座 教授 中村 祐氏
   と き  2022年10月15日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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スタッフ研究会

「新型コロナウイルス感染症の“現在地”と今後の展望」

 新型コロナウイルス感染症の流行により、人々は生活・行動様式の変化を求められ、職場や学校、飲食、イベント・レクリエーションなど、日常生活の様々なシーンを含め、社会全体が大きく変貌しています。我々、医療の領域においても、様々な対応・対策が求められ、必要な体制整備および機能強化を進めてきました。発生から2年半以上が経過し、ワクチンや治療薬、検査法など新たな製剤・技術の開発・導入とともに、様々な知見も蓄積されてきております。
 本講演では、新型コロナウイルス感染症に関するこれまでの経過を振り返りつつ、現状、さらには今後の展望についてお話しします。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院
       生体支援センター 教授 馬場尚志氏
   と き  2022年9月10日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 薬剤師、その他医療従事者

Lecture Session 1
「岐阜県で開始されているCKD医療連携ツールについて
 ―当科におけるダパグリフロジン開始症例を含めて―」

   講 師  岐阜県総合医療センター 腎臓内科 部長 村田一知朗氏

 岐阜県のCKD対策ですが今から約11年前の2010年より岐阜県慢性腎臓病予防対策事業が開始され途中2015年に岐阜大学医療連携講座に事業移管し、2019年より再度岐阜県において岐阜県慢性腎臓病対策推進事業として開始継承されております。同時に岐阜県医師会にCKD医療連携WGが設置され、CKDの早期発見から専門医への紹介の流れ及びその後の多職種連携による経過観察について円滑に施行されるツールを作成し、今春より岐阜県内に配布し活用開始しております。今回このツールについて解説させていただきますのでCKDの進行を抑制するために是非活用していただきたいと思います。
 またそれに関連して最近話題のCKD治療薬ダパグリフロジンについて当科での開始症例を提示しながら、私ながらの感触についてお話させていただきます。

Lecture Session 2
「CKD治療におけるフォシーガの願い」
   講 師  福島県立医科大学医学部腎臓高血圧内科学講座
             主任教授 風間順一郎氏

成人の8人に1人がCKDと言われており、新規透析導入患者数は年々増加しております。
そのような中、世界で初めてのCKD治療薬が登場しCKD診療が新しい時代を迎えようとしています。
これからは腎臓専門医にお任せでも、かかりつけ医にお任せでもなく、地域で闘う総合力が必要です。
早期発見・早期介入の重要性についてお話ししようと思います。

   と き  2022年8月6日(土) 午後3時~5時
   開催方法

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「睡眠関連疾患の多様性
 睡眠医療センター受診患者から探る睡眠関連疾患診療連携」


 健康を支える3大要素の1つである睡眠は患者の関心も高く、成人の30%以上が不眠症状を抱えているといわれています。一方で睡眠関連疾患は不眠、閉塞性睡眠時無呼吸のみならず多岐にわたり、各疾患単独ではなく併存が多く多因子であることが診療上問題となります。睡眠医療の基本的な流れや各種疾患との関与をお話しするともに、睡眠医療センター開設1年半が過ぎ、地域睡眠医療確立のために現時点で何が必要とされ足りていないのかを先生方とともに明らかにできたらと思います。

 本研究会は「不安又は不眠に係る適切な研修」に該当します。研修を受講した場合には、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の長期処方に係る減算規定が除外となります。参加された医師には受講証を発行します。

   講 師  朝日大学歯学部総合医科学講座内科学分野
 朝日大学病院睡眠医療センター・脳神経内科 教授
                   大倉睦美氏
   と き  2022年7月23日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

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「脳梗塞二次予防のための至適治療」

 脳卒中・循環器病対策基本法が策定され、岐阜県内における脳卒中連携の確立が求められています。急性期病院の立場から、その二次予防の重要性についてお話させて頂きます。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院
       脳神経外科 講師 榎本由貴子氏
   と き  2022年6月11日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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「進化する糖尿病治療
  ― 1000万通りの個別化医療の実現に向けて」


 わが国の糖尿病患者数は1,000万人に上り、治療薬が進歩した今日においても、透析や失明はもちろん足切断や心筋梗塞、脳梗塞などを発症するものが少なくない。社会の超高齢化を背景に高齢者の糖尿病が激増する一方、生活習慣の欧米化により若年者の肥満糖尿病も増え、より効果的に合併症や併存症の発症・進展を抑制すべく、個別化医療の重要性が強く認識されている。本日は、1,000万人の糖尿病患者に対応する1,000万通りの個別化医療の確立と普及について先生方と討議したいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
   糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学
       教授 矢部大介氏
   と き  2022年4月2日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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「心房細動の早期発見と治療」

 心房細動は年齢とともに有病率が増えるため循環器を専門としない日常診療でもしばしば遭遇する疾患です。心房細動を発見した際の治療や専門医に紹介するタイミング、外来観察でのポイントをお伝えいたします。

   講 師  岐阜ハートセンター 循環器内科 部長 三宅泰次氏
   と き  2022年1月15日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

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医科研究会(2021年開催報告)

「抗不安薬の使いどきとやめどき」

 2018年度に向精神薬処方における適正化のための診療報酬改定が行われています。そもそも本邦において抗不安薬の処方実態が適正とは言えないケースが数多く見られていることが改定の動きにつながった一因となったと考えられます。したがって、今回は抗不安薬の適応、適正使用、有害事象、適切な中断方法についてお話しします。また、プライマリーケアにおいてもよく遭遇すると考えられる、うつ病、不安障害についての診断、治療についてもお話ししようと思います。

   講 師  公益社団法人岐阜病院 副院長 石井俊也氏
   と き  2021年11月13日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

 WEBにて視聴または会場にて聴講



「糖尿病網膜症~糖尿病に関する眼科的知見~」

 日本糖尿病学会で『糖尿病網膜症診療ガイドライン(第1版)』が作成されました。今回はこのガイドラインに沿って糖尿病網膜症の診療指針をお話しさせていただきます。

   講 師  ほり眼科 理事長 堀 暢英氏
   と き  2021年8月28日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法

 会場で聴講またはWEBにて視聴



「日常診療における放射線の基礎知識
 『診療用放射線に係る安全管理の研修』」


 2020年4月1日から医療法施行規則の一部が改正され、医療用放射線に係る安全管理体制の確立が求められるようになりました。放射線診療を受ける者に対する説明行為は、主治医または歯科医師が責任を持って実施すると明記されています。検査前には「検査の必要性」、「被ばくの影響」、「被ばくの取り組み」の説明が必要となります。本研修では、医療被ばくの基本的な考え方と防護の最適化、放射線診療の正当化など中心にお話いたします。

   講 師  藤田医科大学医学部
       放射線医学教室 主任教授 外山 宏氏
   と き  2021年7月11日(日) 午前10時30分~12時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法

 WEBにて視聴(Zoomウェビナー利用)または会場で映像視聴

   対象者  医師、歯科医師、放射線技師 他


「認知症の診断とフォローにおける病診連携の重要性」

 社会全体の高年齢化に伴い、認知症患者は増加の一途にあります。認知症患者とどう共生していくかという問題は、家族のみならず介護・医療関係者全体で考えるべき問題です。本講演では認知症の診断、治療といった医療的な内容の他、開業医と認知症疾患医療センターのそれぞれが果たすべき役割などについても紹介します。

   講 師  岐阜市民病院 神経内科部長 香村彰宏氏
   と き  2021年6月19日(土) 午後3時~5時
   開催方法  ZOOMウェビナーにて配信(事前申込制)


「今すぐ使える漢方薬―女性に対する漢方治療を中心に」

 心身症的な訴えをするに女性の患者さんに遭遇し、治療に難渋された経験はありませんか?その場合は QOL 改善薬である漢方薬の出番です。漢方医学(東洋医学)は、患者さん全体を考え、病気の周辺からそのひずみを正していく治療法なので、テーラーメイド医療といえ、「心」と「体」の同時治療が可能です。また漢方薬の中には、芍薬甘草湯のようにすぐに効くものもあります。今すぐ手軽に使える漢方薬や効果的な処方の仕方などをご紹介したいと思います。

   講 師  岐阜県総合医療センター
  婦人科主任医長・東洋医学科部長 佐藤泰昌氏
   と き  2021年5月22日(土) 午後3時~5時
   開催方法  ZOOMウェビナーにて配信


「ワクチンの基礎知識:up-to-date」

 昨年から始まった新型コロナウイルス感染症の流行以降、ワクチンが改めて脚光を浴びている。抄録を書いている時点ではまだ新型コロナウイルスワクチンの接種スケジュールの詳細は定かではないが、講演会当日には既に医療者への接種が開始されていることと思われる。過去にこれほど迅速に開発、臨床試験を経て、接種が開始されたワクチンはない。本講演では、主にロタウイルスワクチンとHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)について触れるが、これらのワクチンも開発から臨床現場への導入には長い年月を要している。さらに、特にHPVワクチンについては、定期接種化後に有害事象の懸念から接種勧奨の一時中止に追い込まれている。ワクチンは健康なヒトに接種するものであり、高い安全性と効果が求められる。その評価は常に科学的な見地からなされるべきであり、本講演ではこれら二つのワクチンを中心に、改めてワクチンの安全性と効果について検証してみたい。

   講 師  藤田医科大学医学部小児科学 教授 吉川哲史氏
   と き  2021年3月6日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   開催方法  WEBにて視聴 又は 会場での聴講

医科研究会(2020年開催報告)

「ウィズコロナ時代の感染対策・感染症診療を考える」

 本研究会でお話させていただいてから2年弱となりますが、2020年に入って新型コロナウイルスにより世の中の状況は大きく変わりました。当面はこのウイルスと付き合っていかなければならないなか、感染対策や感染症診療をどう考えていけばよいのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。標準予防策と経路別予防策といった前回の復習を踏まえて、ウィズコロナの時代に変わったこと、変わっていないことをお話します。

   講 師  岐阜県総合医療センター
     感染症内科 医長(部長心得) 鈴木 純氏
   動画配信  2020年11月18日(水)~2021年3月31日(水)
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 薬剤師、その他スタッフ
   備 考  参加者には、院内感染対策の従業者研修の受講証を配布


「不安・不眠」

   講演①  「『眠れない』の裏にある睡眠関連疾患」
   講 師  朝日大学病院 脳神経内科
      睡眠医療センター 教授 大倉睦美氏
   講演②  「不安を伴ううつ病-最近の抗うつ薬の動向-」
   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
      精神病理学分野 教授 塩入俊樹氏
   と き  2020年12月19日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   開催方法  WEBで視聴 又は 会場でも聴講いただけます(事前申込制)
   備 考  本研究会は「不安又は不眠に係る適切な研修」に該当します。研修を受講した場合には、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の長期処方に係る減算規定が除外となります。
 参加された医師には受講票を発行いたします。会場参加された方にはその場でお渡しし、WEB参加の場合にはご希望があれば後日送付させていただきます。


「心筋梗塞の薬物治療:最近の話題」

 心筋梗塞には急性期の冠血行再建に加えて、抗血小板薬、スタチン、RAS阻害薬、β遮断薬など様々な「至適」薬物療法が行われるようになり、その予後が改善してきました。
 一方で、併存する危険因子への治療薬も含めると非常に多くの薬剤を併用することになり、高齢者や肝機能障害、腎機能障害を有する患者さんにはその副作用も懸念されます。
 最新のガイドラインと最近の新たな知見にもとづいて、心筋梗塞患者の薬物治療を如何にすべきかについて述べさせていただきたいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
       循環器病態学分野 教授 大倉宏之氏
   と き  2020年1月18日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室

医科研究会(2019年開催報告)

飛騨地区研究会

「プライマリケアにおける抗不安薬・睡眠導入薬の使い方」

 ご承知のように、2018年4月から、ベンゾジアゼピン系作動薬である抗不安薬・睡眠薬の合計が4種類以上の場合、またはBZD受容体作動薬を1年以上連続して同一の用法・用量で処方した場合、処方箋料等の減算が示され、複数個のBZD系薬剤の使用がより一層厳しくなりました。その一方で、向精神薬の多剤処方等を減薬した患者に対しては、新たに向精神薬調整連携加算が算定されています。本講演では、このような流れを受けて、「では、実臨床において、どのようにこれらの薬剤を使いこなしていけばいいのか」という皆様方の切実なお悩みについてお答えしていきたいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
    神経統御学講座 精神病理学分野 教授 塩入俊樹氏
   と き  2019年12月14日(土) 午後3時~5時
   ところ  高山市民文化会館 講堂


「糖尿病治療薬の効果と食事療法」

 日本人2型糖尿病では、特に食後の血糖上昇を抑制する事が、様々な糖尿病合併症の発症リスクを上昇させないための重要な課題となる。食事療法において、エネルギー摂取量やバランスに加えて、「食べる順番」を工夫することで、インクレチンの分泌が促進され、食後の血糖上昇が是正されるとともにDPP4阻害薬の効果を高めることができる。
 糖尿病の予防や治療のための実践的な食事療法、薬物療法について論じたいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
       内分泌代謝病態学分野 教授 矢部大介氏
   と き  2019年10月17日(木) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


飛騨地区研究会

「地域という枠組みで考える感染対策@高山」

 AMRという言葉を聞いたことがありますか?薬剤耐性(Antimicrobial Resistance)のことで、耐性菌の問題をこのように表現します。高齢社会の日本では、自宅、診療所、介護施設、療養型病院、急性期病院のあいだを患者さんは行き来しており、それは耐性菌を有した方でも同様です。診療所や慢性期医療施設でも感染対策は必要になりますが、そのあり方について、みなさんと考えていきたいと思います

   講 師  岐阜県総合医療センター 感染症内科
          医長(部長心得) 鈴木 純氏
   と き  2019年10月5日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市民文化会館 3階講堂(3-11)
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療法で規定する院内感染対策の従業者研修の修了証配布


スタッフ研究会

「院内感染と褥瘡」

 医療施設では働くすべての人に対して、院内感染に対する基本的な対策への理解と実践することが求められている。今回、標準予防策と感染経路別予防策をもう一度確認する。そしてもし受け持ち患者が疥癬に罹患したらどうするか?その対策を述べたい。また日常経験する褥瘡に関して、ガイドラインに準拠したケアや当院の褥瘡に関する取り組み、医療安全にも直結する医療機器関連圧迫損傷にも触れたい。

   講 師  岐阜県総合医療センター 皮膚科部長 永井美貴氏
   と き  2019年9月14日(土) 午後3時~5時
   ところ  グランヴェール岐山 2階カルチャーホール
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療法で規定する院内感染対策の従業者研修の修了証配布


「睡眠ガイドラインに準じた正しい不眠治療
 -向精神薬に対する診療報酬改定に伴って-」


 2018年4月から厚生労働省が急にベンゾジアゼピン製剤の投与に規制をかけ、多くの医療者が戸惑っていることかと思います。しかしこのことはすでに10年以上前から啓発されていることであり、その情報が届いていない現実がありました。一方、現在の規制を避けるにはどうすればいいかとお考えの医療者も多いのですが、まずはこの規制の意味を考える、次に次世代の不眠、不安治療に対してどうするべきかを考えるべきではないかと愚考します。ベンゾジアゼピン製剤最大の問題点は、その副作用と依存性であります。これまでこれらを考慮せずに投与した医療者の責任は重く感じた上で、患者にとってどのようなアウトカムを設定して治療するか、が重要になります。ベンゾジアゼピン製剤規制の背後にあった事実、次世代に向けた不眠治療をどうするか、一緒に考えながらお話をさせて頂きたいと思います。

   講 師  名古屋市立大学病院
  睡眠医療センター センター長 中山明峰氏
   と き  2019年8月24日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「糖尿病外来診療のピットフォール」

 「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000万人と推計され、このうち、治療を受けている者の割合は76.6%といわれています。
 このように患者数の多さもあり、食事運動療法の重要性は十分認識しているものの、療養指導がままならず、日常診療で歯がゆい思いをされている先生方も少なくないことと思います。
 今回は開業医目線から、日頃何気なく行っている糖尿病の検査、食事療法、内服薬の処方について、今一度、見直すきっかけを提供できれば幸いです。

   講 師  よしの内科クリニック 院長 吉野功二氏
   と き  2019年7月6日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「おしっこの悩みとプライマリーケア医のかかわり
 ~自分で治療するか?専門医に紹介すべきか?」


 超高齢化社会となった現在、排尿に悩みを持つ患者さんは今後ますます増加するものと思われます。高血圧や腰痛・膝の痛み、感冒様症状では気軽に病院を受診する患者さんは多いと思います。一方で、排尿の悩みで病院に行くことをためらう患者さんが多いのも事実で、排尿障害をもつ患者の1割程度しか受診していないといった報告もあります。本研究会では、排尿を専門としない先生方が、患者の排尿の悩みにどう向き合い、どのように鑑別していくのか、専門医へ紹介するタイミングなど解説したいと考えています。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
   病態制御学講座泌尿器科分野 教授 古家琢也氏
   と き  2019年6月15日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「風邪診療を考え直す
 ~処方しない外来診療を目指して~」


 卒後、最初に習ったのは風邪薬と抗生剤の処方の仕方でした。
 その後、何の疑いもなく、薬を出すことが外来診療の根幹にありました。
 しかし今や抗菌薬は弊害が指摘され国を挙げて対策が始まり診療報酬には抗菌薬を処方しなければ点数が加算されるという奇妙な状況になっています。
 風邪薬は必要なのか、毎食後に内服する必要はあるのか、今一度、診療を見直すきっかけになれば幸いです。

   講 師  矢嶋小児科小児循環器クリニック 院長 矢嶋茂裕氏
   と き  2019年5月25日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「乳癌の連携に役立つ豆知識」

 乳癌診療における病診連携として、乳癌の発見・診断、乳癌術後の連携がすぐに思い当たる。
 近年、検診で見つかる乳癌が増えてきたとはいえ、まだまだ自覚症状で気づいて開業医を受診されることが多い。どのタイミングで病院を紹介するのがよいのか、良性であった時の経過観察を誰がどのように行っていくのがよいのかについても考えてみたい。
 また、岐阜県では乳癌術後の連携パスが普及しており、術後の内分泌療法を含めて多くの診療所にご協力いただいている。病院と診療所という役割の異なる医師が協力することにより、お互いの長所を生かして、患者・診療所・病院それぞれがWin-Win-Winの関係となりうる。ただ、連携を円滑に進めるためには、再発兆候を見つけるコツ、内分泌療法を継続するコツを知ることも大切である。乳癌の連携に役立つ豆知識をご紹介したい。

   講 師  大垣市民病院 乳腺外科部長 亀井桂太郎氏
   と き  2019年4月13日(土) 午後3時~5時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「腰痛・神経痛の病診連携」

 高齢者社会を迎え、腰痛・神経痛に困る患者さんを診察させていただく機会が増えています。これに対し、急性期病院、地域のクリニックにて、うまく、役割分担を行い、医療効率を考えたアプローチをすすめることが課題となるでしょう。また、急性期治療を要する赤信号の腰痛・神経痛にてお互いに理解を深めておくことも重要です。

   講 師  岐阜市民病院 整形外科部長 宮本 敬氏
   と き  2019年3月2日(土) 午後4時~6時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「プライマリケアにおける抗不安薬・睡眠導入薬の使い方」

 ご承知のように、2018年4月から、ベンゾジアゼピン系作動薬である抗不安薬・睡眠薬の合計が4種類以上の場合、またはBZD受容体作動薬を1年以上連続して同一の用法・用量で処方した場合、処方箋料等の減算が示され、複数個のBZD系薬剤の使用がより一層厳しくなりました。その一方で、向精神薬の多剤処方等を減薬した患者に対しては、新たに向精神薬調整連携加算が算定されています。本講演では、このような流れを受けて、「では、実臨床において、どのようにこれらの薬剤を使いこなしていけばいいのか」という皆様方の切実なお悩みについてお答えしていきたいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
    神経統御学講座 精神病理学分野 教授 塩入俊樹氏
   と き  2019年1月19日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

 
医科歯科合同研究会

「医科歯科が連携する皮膚疾患」


 歯科治療で金属アレルギーの診断が医科(皮膚科)に求められています。また、皮膚科疾患においても、歯科治療を必要とする症例があります。しかし、相互に連携が図れているとは言い難いのが現状です。歯科および医科(皮膚科)が連携診療を行う上で必要な知識や情報を共有することが求められています。
 お互いの医療を知るきっかけとなることを願って、本研究会を開催いたします。

   講演1 「その皮膚疾患、歯科治療で治るかも?」
   講 師  おしむら歯科(名古屋市) 院長 押村 進氏
     おしむら歯科(名古屋市)     押村憲昭氏
   講演2 「歯科皮膚科連携のために
 これだけは知っておきたい皮膚科の知識」
   講 師  藤田医科大学医学部
 アレルギー疾患対策医療学講座 教授 松永佳世子氏
   と き  2019年1月20日(日) 午前10時~12時30分
   ところ  じゅうろくプラザ 5階中会議室
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 その他医療関係者

医科研究会(2018年開催報告)
スタッフ研究会

「地域という枠組みで考える感染対策
 ~手指衛生から抗菌薬適正使用まで~」


 微生物の薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)の問題が広がっています。かつては耐性菌と言えば院内感染の問題であるとされてきましたが、いまや耐性菌は施設入所者や在宅医療の患者さん、さらには医療とは関連の少ない市中発症の感染症にまで見られるようになっています。患者さんは在宅、施設、中小病院、大病院を頻繁に行き来しますから、地域という枠組みで感染対策や抗菌薬使用のあり方を考える必要があるのではないでしょうか?今回はそのようなことをみなさんと考えられたらと思っています。また、クリニックにおけるスタッフの針刺し対応やワクチン接種にも触れたいと思います。

   講 師  岐阜県総合医療センター 感染症内科 医長 鈴木 純氏
   と き  2018年11月17日(土) 午後3時~5時
   ところ  じゅうろくプラザ 5階大会議室
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ


「高齢化社会における抗血小板、抗凝固療法について」

 高齢化社会に伴い心疾患・脳血管疾患が増加し、高齢者の心疾患における治療も年々複雑になってきている。
 高齢化社会における抗血小板・抗凝固療法(特に心房細動)について、最近注目されているアドヒアランスの観点から、当院の実際のデータを交えて概説する。

   講 師  東海中央病院 医務局長 第二循環器内科部長 松尾一宏氏
   と き  2018年10月11日(木) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

飛騨地区研究会

「呼吸器診療の最前線」

 近年、高齢化とともに呼吸器疾患(COPD、肺がん、誤嚥性肺炎等)の増加が著しいですが、多くの基礎疾患をお持ちの患者さんにどんな治療がよいか時に難しいこともあります。今回の講演テーマは「呼吸器診療の最前線」として、専門医でなくてもわかりやすい内容で最新のCOPD、気管支喘息、肺がん、誤嚥性肺炎の治療を中心に解説する予定です。また、医療従事者として知っておくべき感染症対策についてもお話いたします。
 COPD、気管支喘息に関しては、ガイドラインを用いた診断、治療方法、また多くの吸入薬のデバイスがある中での選択方法、治療の方法を説明する予定です。
 肺がんに関しては、ここ数年で大きく治療方法が進歩した進行期肺がんの薬物療法、特に免疫チェックポイント阻害薬に関して出来るだけわかりやすく説明する予定です。
 誤嚥性肺炎に関しては、予防方法、治療法を簡潔に説明する予定です。
 現場の先生方が少しでも診療にお役に立てるように講演を行いたいと考えています。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
    再生医科学循環呼吸病態学 准教授 大野 康氏
   と き  2018年10月6日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市図書館 生涯学習ホール
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療法で規定する院内感染対策の従業者研修の修了証配布

スタッフ研究会

「褥瘡と院内感染」

 高齢化が進む我が国の医療、介護分野において褥瘡は重要な課題であり、学会を中心として褥瘡評価ツールの周知、ガイドラインの検討、セミナーの開催、認定制度の充実、全国実態調査が行われてきた。最近では医療機器関連圧迫創傷、在宅の褥瘡チーム医療、ガイドライン改訂などさらなる課題について検討されている。今回は褥瘡についての最近の情報を解説するとともに、これらを元にした皮膚感染症とその院内感染にも触れたい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
          皮膚病態学 教授 清島真理子氏
   と き  2018年9月15日(土) 午後3時~5時
   ところ  ホテルグランヴェール岐山 カルチャーホール
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療法で規定する院内感染対策の従業者研修の修了証配布


「呼吸器疾患治療の最前線」

 近年、高齢化とともに呼吸器疾患(COPD、肺がん、誤嚥性肺炎等)の増加が著しいですが、多くの基礎疾患をお持ちの患者さんにどんな治療がよいか時に難しいこともあります。今回の講演テーマは「呼吸器疾患治療の最前線」として、専門医でなくてもわかりやすい内容で最新のCOPD、 気管支喘息、肺がん、誤嚥性肺炎の治療を中心に解説する予定です。
 COPD、気管支喘息に関しては、ガイドラインを用いた診断、治療方法、また多くの吸入薬のデバイスがある中での選択方法、治療の方法を説明する予定です。
 肺がんに関しては、ここ数年で大きく治療方法が進歩した進行期肺がんの薬物療法、特に免疫チェックポイント阻害薬に関して出来るだけわかりやすく説明する予定です。
 誤嚥性肺炎に関しては、予防方法、治療法を簡潔に説明する予定です。
 現場の先生方が少しでも診療にお役に立てるように講演を行いたいと考えています。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
    再生医科学循環呼吸病態学 准教授 大野 康氏
   と き  2018年8月25日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「これからの消化器癌治療戦略」

 近年の診断機器の進歩と検診システムの充実により、がんの早期発見・治療が可能となる一方、進行した状態で発見されるがんも依然として少なくない。これら進行・再発がんに対する治療として、「手術療法」、「放射線療法」、「化学療法・分子標的治療」に加えて、「がん免疫療法」が第四の柱として登場した。本講演では胃癌を中心に、これらがんの集学的治療に関する最新の治療成績等について当院の経験をふまえて概説する。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
  低侵襲・がん集学的治療学講座 特任教授 山口和也氏
   と き  2018年7月26日(木) 午後3時~5時
   ところ  じゅうろくプラザ 5階・小会議室1


「認知症と不眠」

 アルツハイマー病の発症機序として重要と考えられている、脳におけるアミロイドβの沈着に対し、睡眠が抑制的に作用することが明らかになり、良い睡眠がアルツハイマー病の発症予防につながる可能性が指摘されている。本講演では、アルツハイマー病と睡眠の関係、それを理解するための睡眠の知識と快眠法、そして不眠症以外の睡眠の病気として、レム睡眠行動障害とレストレスレッグ症候群について概説をしたい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        神経内科・老年学分野 教授 下畑享良氏
   と き  2018年6月7日(木) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「一人でも透析導入患者を減らすために
 私たち専門医と家庭医ができること」


 CKD(慢性腎臓病)が提唱されてから15年以上がたとうとしています。しかし新規に透析導入される患者数は相変わらずで、全体数も全国で33万人、岐阜県では3000人を超えて尚増加していく傾向にあります。これには日本社会の高齢化も一要因であるのは否めないと考えます。また進行したCKDをもとに戻す治療法はないことも現実です。その中で一人でも導入を減らすためには、数年でも導入を延期するために私たち専門医と家庭医ができることは何か、この会で提案させていただき一緒に考えていただけたらと思います。

   講 師  地方独立行政法人岐阜県総合医療センター
             腎臓内科 部長 村田一知朗氏
   と き  2018年5月26日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「肺がんの外科治療の変遷」

 近年、画像診断の発展と共に小型肺癌が見つかってきております。従来、原発性肺癌に対する標準術式は、「肺葉切除術」以上の切除とされています。現在もその原則は変わりませんが、小型肺癌に対しては腫瘍の形態に応じて、根治性を損なわずに、肺葉切除より小さく切除する「区域切除術」が注目されています。今回はその最新の術式をいち早く取り組んで来られた 岐阜大学医学部附属病院 呼吸器センター長・呼吸器外科 教授 岩田 尚 先生にその成績のご紹介と共に、小型肺癌のマネージメントについて最近の知見を含めてご紹介いただこうと考えております。つきましては、本領域にご関心の先生方は、是非ともご参加くださいますようお願い申し上げます。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院
     呼吸器センター長・呼吸器外科 教授 岩田 尚氏
   と き  2018年4月14日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「胃瘻PEG、その適応、手技、合併症管理と、
 寒天固形化栄養の実践」


 無駄な延命治療と評判の悪い胃瘻PEG。しかしながら、PEGは単に人工的水分・栄養補給法の一手段であり、腸管機能が保持され長期の栄養管理を要する症例において良い適応があります。また、“PEGにしたらもう経口摂取が出来ない”という誤った理解から、本来の目的である“PEGによって栄養状態を回復し,経口摂取を再開することにより経管栄養から離脱する。”という部分が理解をされず、その適応であるにもかかわらず、他の栄養補給法が選択される現状もあります。本講演においてはPEGの適応について再考するとともに、明日の臨床から役に立つ管理法や合併症の対応について話をしたいと思います。また、栄養剤の固形化としては、その発案者の立場として、その利点と実施法について細説したいと思います。

   講 師  ふきあげ内科胃腸科クリニック 院長 蟹江治郎氏
   と き  2018年3月10日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「ホスピスと緩和ケア
 ~できれば関わりたくない領域~」


 平成28年末に改正がん対策基本法が成立し、緩和ケアは、「がんなどの特定の疾患」に適用されるべきとの文言が加わった。つまり心不全や呼吸不全、神経難病など悲願の領域での緩和ケアの必要性がうたわれている。医療の役割分担・分業化がますます進まざるを得ない流れの中で、一旦切り離されているホスピス・緩和ケアが日々の診療・ケア・介護の中に自然に融け込んで戻っていくのであれば、緩和ケア病棟は究極的には不要である。理想を交えながらこの頃のホスピス緩和ケアの紹介をしたい。

   講 師  岐北厚生病院 緩和ケアセンター センター長 西村幸祐氏
   と き  2018年1月20日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

医科研究会(2017年開催報告)

「高齢者糖尿病の治療と薬剤選択」

 高齢者は身体的フレイル(虚弱)のみならず、認知機能の低下などの精神的・心理的フレイル、独居・老々介護といった社会的フレイルをかかえているケースが多く、それらはすべて糖尿病治療を困難にする要因となりうる。2016年5月に「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について」の声明が出された。患者の特徴・健康状態を認知機能とADL(基本的および手段的)とで3つのカテゴリーに分け、重症低血糖が危惧される薬剤(インスリン、SU薬、グリニド)の有無により目標とするHbA1cが示された。薬剤間の違いを十分考慮してより安全な治療に心がける上での要点を概説する。

   講 師  大垣市民病院 糖尿病・腎臓内科 部長 傍島裕司氏
   と き  2017年11月4日(土) 午後3時~5時
   ところ  大垣フォーラムホテル


「めまい疾患の新たな診断基準と治療」

 めまいは日常診療で最も頻度が高い愁訴です。しかし、めまいの診断は容易ではありません。急性めまい患者を診る際、脳血管障害の鑑別のためにはABCDDスコア及びHINTSは大切です。また、頻度が多い良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭性片頭痛の診断基準が改定されました。本講演では、新たな診断基準が定められた末梢性めまいと、それと鑑別が難しい急性脳血管障害の診断方法と治療を最近の知見とともに紹介します。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
       耳鼻咽喉科・頭頸部外科 准教授、
 岐阜大学医学部附属病院 医療情報部 副部長
 青木光広氏
   と き  2017年10月28日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

飛騨地区研究会

「施設における感染症対策
 ―結核・インフルエンザ・肺炎について―」


 万一院内感染が蔓延すると、病院は費用の持ち出し・病床稼働率の低下・信用の失墜等の損失が計り知れません。今回はこれから流行期を迎え、しばしば院内感染を引き起こすインフルエンザと最近減少傾向にあるものの依然院内感染の脅威となり得る結核の予防対策について今一度確認してみたいと思います。また高齢者肺炎の予防・治療について、新しいガイドラインの内容も含めてお話しする予定です。

   講 師  西美濃厚生病院 副院長・呼吸器科部長 前田晃男氏
   と き  2017年10月14日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市民文化会館 4-7大会議室
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従事者研修を受講した旨の
 証書をお配りします


「不整脈診療における専門医の考え方 ~どこまで家庭医で見るべきか、どうなったら専門医へ紹介すべきか~」

 一口に不整脈といっても、危険性の比較的低い心房期外収縮、心室期外収縮から、緊急を要する心室頻拍、心室細動、完全房室ブロック、洞不全症候群など様々です。重篤なものが健診で発見されることはまれですが、ホルター心電図まで行うと、健常人でも予期せぬ不整脈が検出されることがあります。このような場合には経過観察でよいのか、投薬すべきか、専門医に紹介すべきなのか非常に迷うところです。今回は不整脈診療において専門医がどのような感じで対応しているのかについてお話していきたいと思います。

   講 師  岐阜ハートセンター 副院長 土屋邦彦氏
   と き  2017年9月16日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

スタッフ研究会

「施設における感染症対策
  -結核・インフルエンザ・ノロウイルス感染症について-」


 万一院内感染が蔓延すると、患者様は想定外の不利益を被ることになります。また職員が感染した場合は、診療体制に不具合を生じ患者サービスの低下を来します。この結果病院としては費用の持ち出し、病院稼働率の低下、信用の失墜等の損失が計り知れません。今回は、秋・冬期にしばしば院内感染を生じるインフルエンザ・ノロウイルス感染症に加えて、依然院内感染の脅威となり得る結核の予防対策について今一度確認してみましょう。

   講 師  西美濃厚生病院 副院長・呼吸器科部長 前田晃男氏
   と き  2017年9月2日(土) 午後3時~5時
   ところ  グランヴェール岐山 2階カルチャーホール
   対 象  医師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・薬剤師
 その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従事者研修を受講した旨の
 証書をお配りします


「整形外科医が苦悩する骨脆弱性と骨粗鬆症治療」

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
          整形外科学 教授 秋山治彦氏
   と き  2017年8月5日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室


「岐阜県における放射線治療の現状」

 「がん」の克服は国民的な課題である。がん治療の三本柱は、手術・放射線治療・薬物療法であるが、放射線治療は他と比べて体への負担が少なく、臓器の機能や形態を温存することが可能であり、また、がんの種類によっては外科治療と同程度の治療成績をあげており、近年、放射線治療患者数が増加している。しかしながら、岐阜県において放射線治療医不足は深刻であり、今回、岐阜県の放射線治療の状況について言及したい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科 腫瘍制御学講座
          放射線医学分野 教授 松尾政之氏
   と き  2017年7月1日(土) 午後3時~5時
   ところ  じゅうろくプラザ 5階小会議室1


「僧帽弁逆流症:
 それって本当に無症状なんですか?」


 僧帽弁逸脱による高度の僧帽弁逆流症において、現在では90%以上の症例で弁置換術を回避して自己弁を温存する弁形成術が可能となっている。手術死亡率も通常は1%以下である。ガイドラインでは症状の有無が手術に踏み切るための条件の1つになっているが、症状というものは客観性に乏しいため手術のタイミングが遅れがちである。今回、曖昧な自覚症状を客観的に評価する目的の運動負荷心エコーおよび心肺運動負荷試験を中心に解説する。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科 病態制御学講座
          高度先進外科学分野 教授 土井 潔氏
   と き  2017年5月13日(土) 午後3時~5時
   ところ  じゅうろくプラザ 5階小会議室1


「スポーツ外傷・障害とリハビリテーション」

 スポーツ傷害の治療を行うには外傷と障害とを区別する必要がある。外傷とは外力によって生じた発生原因の明らかな捻挫、骨折、脱臼などであり、障害とは原因が不明瞭でいわゆる使い過ぎ症候群にあたる腰痛、野球肩、テニス肘などである。診断・治療はできる限り早期に的確に行う必要があり、治療においてはリハビリテーションが大きな鍵となる。比較的発生頻度の高い足関節捻挫や膝靭帯損傷、腰痛などに対するリハビリテーションについて解説する。また、スポーツ傷害予防のためのメディカルチェックについても言及したい。

   講 師  やまが整形外科 院長 山賀 寛氏
   と き  2017年4月8日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館


「高齢者に多い皮膚疾患
 -皮脂欠乏性湿疹、疥癬、真菌など-」


 高齢者に多くみられる皮脂欠乏症や疥癬、真菌といった皮膚疾患は多くの医師が触れる機会が多い疾患である。しかし高齢者に好発する疾患であるにも関わらず、見逃されることや治療、薬剤選択に迷うことも少なくない。今回はこれらの疾患を中心とした診断や治療について症例写真を示しながら紹介する。また皮膚科へ紹介する前の処置や薬剤選択のポイントについて明日から実践できる内容を分かりやすく解説したい。

   講 師  岐阜県厚生農業協同組合連合会揖斐厚生病院
               皮膚科 部長 藤広満智子氏
   と き  2017年3月9日(木) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館


「教科書にのっていない便秘症」

 「便秘の治療は、症状が出現したら下剤を内服する。」というのが、長い間主流でした。近年、慢性便秘症に対する治療薬が、使用可能となりました。そこで、他の慢性疾患と同様に生活習慣と病態を患者さんと共有して、“慢性便秘症”という病気に対して、アプローチを試みてきました。治療に主体的に参加。代替も含めた食物繊維と水分出納の重要性を理解し、長期間失われていた「自然な排便」の感覚を取り戻していただく試みを紹介させていただきます。

   講 師  国民健康保険 関ヶ原病院 院長 島崎 信氏
   と き  2017年1月21日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

医科研究会(2016年開催報告)

「最近の知見に基づいた夜間頻尿の診断と治療」

 日本の高齢者の半数以上が夜間頻尿であり、その半数は医学的診断、治療を要するものと言われ、臨床医には対応が求められます。夜間頻尿の診断のポイントは、①夜間多尿、②膀胱容量減少、③尿路感染症や悪性疾患、④睡眠障害、⑤過活動膀胱、⑥前立腺肥大症、⑦循環器疾患(高血圧、心不全など)、⑧呼吸器疾患(SAS、COPDなど)、⑨消化器疾患(便秘、肝疾患など)、⑩脳血管障害、⑪内分泌疾患、糖尿病など、専門科目を越え、多岐にわたります。この疾患から一層深い診診連携での取り組みに繋がることができれば幸いです。

   講 師  西野クリニック 院長 西野好則氏
   と き  2016年11月19日(土) 午後3時~5時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室

医科歯科合同研究会

「口腔感染症でつながる医科と歯科
 ~糖尿病から震災後肺炎まで~」


 口腔と全身は、齲蝕や歯周病などの口腔感染症を通して、密接に繋がっています。歯科医院における慢性歯周炎の治療は、将来やって来るであろう糖尿病発症の運命から、目の前の患者さんを救うことにつながりますし、東日本大震災で世界的に注目されることになった震災後肺炎もまた、専門的口腔ケアで発症を防ぐことができる好例と言えます。
 口腔感染症が全身に与える影響、そして専門的口腔ケアの意義を医科や国民が理解した時、人々に“健口と健幸”が訪れることでしょう。

   講 師  にしだわたる糖尿病内科院長 西田 亙氏
   と き  2016年11月6日(日) 午後2時~4時
   ところ  ふれあい福寿会館 3階中会議室
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 その他医療関係者


「肝硬変のトータルケア・マネージメント
 ~最新のトピックス~」


 肝炎ウイルスの排除・制御が可能な時代だからこそ、肝硬変の診療において肝発癌および肝不全の予防が重要になってきている。栄養療法に加え、近年臨床応用が可能となった様々な新規薬剤は、肝硬変患者の予後とQOLを改善する。一方で、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や肥満・糖尿病も、肝硬変の診療を考える上で無視できない病態である。本講演では、肝硬変をめぐる諸問題を再考し、肝硬変のトータルケア・マネージメントについて紹介したい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
    腫瘍制御学講座消化器病態学分野 教授 清水雅仁氏
   と き  2016年10月15日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館


「外来診療における抗菌薬適正使用」

 外来診療での抗菌薬使用頻度は極めて高いですが、処方の必要性根拠はあるでしょうか?細菌感染症と考えられる所見があるか、抗菌薬使用前に感染臓器と起炎菌は推定・決定されているか、PK-PD・経口抗菌薬のバイオアベイラビリティなどを考慮した適切な用法・用量か、投与期間は十分か、基礎疾患に使用する薬剤との相互作用を配慮したか、など外来診療における抗菌薬適正使用について今一度ご一緒に考えましょう。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院 生体支援センター
                センター長 村上啓雄氏
   と き  2016年10月1日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館

飛騨地区研究会

「気道線毛機能からみた呼吸器感染
 ~下気道呼吸器感染を紐解く~」


 生体として気道の感染防御機構として①鼻毛、②クサメ反射、③咽頭反射、④咳反射など機械的防御機構と⑤気道粘膜粘液線毛輸送機構、⑥細気管支~肺胞領域の炎症細胞による細胞性、⑦グロブリンなどの液性免疫がある。粘液線毛機構は細菌感染やウイルス感染に重要で、当院で気管支生検検体を用いた評価により、臨床への応用の可能性を紹介する。

   講 師  岐阜市民病院がんセンター 診療局長 澤 祥幸氏
   と き  2016年9月17日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市民文化会館・4階大会議室
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ


「最近の循環器薬の処方のエビデンス」

 「ある薬剤を使用する意義に関する情報」は各種の「治療方針」を通読すれば得られるが、その一方で「ある薬剤を使用しなくてもよい意義に関する情報」は我々に届きにくい。本講では「薬剤を使用しなくてもよい意義」に焦点をあて、投与するか否かの二元論ではなく具体的な数値を示し考察したい。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院
        循環病態学 准教授 川崎雅規氏
   と き  2016年9月10日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館


「認知症診療における問診と神経学的診察」

 認知症診療で必要な生活障害を意識した問診の要点、専門医でなくてもできる簡単な神経学的診察の仕方、特に麻痺の有無、パーキンソン症候、前頭葉徴候についてお話しいたします。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        神経内科・老年学分野 教授 犬塚 貴氏
   と き  2016年7月2日(土) 午後3時~5時
   ところ  岐 阜 会 館

スタッフ研究会

「褥瘡治療のこれから」

 褥瘡治療が見直されてから15年がたつ。当時は施設入所患者の治療に携わることが多かったが現在は患者も在宅医療に移行し、患者、家族、訪問看護師、ケアマネージャー、WOC看護師、医師からなるチーム医療でどうケアできるか!が大切になってきた。今回当院医師の立場から局所治療では軟膏の選択、手術の話を、ケアでは褥瘡ポケットからズレ、摩擦の方向を確認し褥瘡の原因を探りよりよい除圧を全員でディスカッションしマネージメントする方法、継続的評価についてお話させていただきます。

   講 師  大垣市民病院 形成外科医長 森島容子氏
   と き  2016年6月11日(土) 午後3時~5時
   ところ  ぎふメディアコスモス みんなのホール
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ


「超高齢社会の糖尿病治療を考える」

 昨年度の集計では、総人口に占める65歳以上の割合は26.7%に至り、その半数は75歳以上の後期高齢者であった。当然ながら、糖尿病の有病率は高く、長い罹患歴のために慢性合併症も多くなる。さらに、認知症や老老介護などの制約もあり、糖尿病治療薬の選択に難渋する場合は少なくない。心血管イベントに直結しやすい低血糖を防ぐことも大事である。本講演では、高齢者の病態や社会状況を考えた糖尿病治療について一緒に考えたい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        内分泌代謝病態学 教授 武田 純氏
   と き  2016年5月7日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「在宅医療の現場から ~在宅・施設で安心して過ごすためのトータルケアサポートについて~」

 高齢化が進み、国の施策により在宅医療の拡充が叫ばれております。一方、在宅医療の現場で御家族と向き合う私たちは、様々な問題と常に格闘しております。人と人とのかかわりの中で、開業以来、教科書では学ぶことが出来なかった経験をたくさん積むことができました。今回は、この2年間積み重ねた症例データから見えてきたことをお伝えするとともに、医療機関や介護施設などとどのように良い関係を築いていくかもお話ししていきたいと思います。

   講 師  みんなのいぶきクリニック 山下美紀氏
   と き  2016年4月17日(日) 午後2時~4時
   ところ  じゅうろくプラザ 5F・中会議室2


「二次性高血圧の臨床-診断と治療-」

 二次性高血圧症はある一つの原因により生じる高血圧であり、全高血圧の約15-20%を占めると言われる。腎実質性高血圧は最も知られるところのものであるが、近年では、原発性アルドステロン症やサブクリニカルクッシング症候群などの副腎疾患や睡眠時無呼吸症候群によるものが注目される。これらの疾患は原因に気づかれることなく治療抵抗性高血圧として漫然と降圧薬を投与されていることもあり注意が必要である。また、動脈硬化性疾患を基盤に発生することが多い腎血管性高血圧症も近年大規模臨床試験などの結果から治療に対する方向性が示されつつある。

   講 師  社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院病院長 山北宜由氏
   と き  2016年3月12日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「C型肝炎の最新治療 ~新時代の幕開け~」

 C型肝炎の治療は進歩が著しく、最近ではIFNフリーの経口剤のみの治療でウイルス排除が可能になってきた。2014年9月に、Genotype1型に対して経口2剤の併用治療が可能になり、さらに2015年には複数の経口剤治療が可能になって、臨床的に多くの患者さんに投与されている。本講演では、各治療法の特徴について述べるとともに、ウイルス排除後の肝癌のリスクや治療後のフォローの問題などについても触れてみたい。

   講 師  岐阜市民病院 院長 冨田栄一氏
   と き  2016年1月23日(土) 午後2時~4時
   ところ  グランヴェール岐山・2階カルチャーホール

医科研究会(2015年開催報告)

「知って役立つ眼科豆知識」

 内科疾患の中には重篤な眼疾患が合併していることもあり、場合によっては失明に至ることもあります。特に糖尿病や高血圧に伴う網膜症などは中途失明の主な原因になっており、適宜眼科専門医への受診を勧めていただく必要があります。また頭痛、眩暈、肩こり、睡眠障害などで受診されている患者さんの中には、慢性緑内障や眼筋麻痺あるいは眼瞼下垂がその原因であったり、抗不安薬の長期投与により視力障害(眼瞼痙攣)が誘発されることもあり、日常診療の中で眼科医との連携が必要な場合も少なくありません。今回はこれらを踏まえて、知っていれば役に立つ眼科領域のちょっとした知識(豆知識)をご紹介します。

   講 師  恩田眼科クリニック院長 恩田鋭治氏
   と き  2015年11月14日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館

スタッフ研究会

「新型インフルエンザ対策を考える
 -季節性アウトブレイクの経験をどう生かすか-」


 鳥インフルエンザの新型化が懸念される中、豚インフルエンザA(H1N1)2009 pdmがパンデミックを起こして既に6年が経過しました。エボラやデング熱、MERSといった新たな感染性疾患の話題が盛んな中、H7N9の動向には十分注意する必要があると思います。
 当院では2年前に複数の病棟で季節性インフルエンザのアウトブレイクがあり、入院患者と職員併せて100名余りの発症を経験しました。この経験を元に新型インフルエンザ発生時の具体的な対応策や課題について考えたいと思います。

   講 師  大垣市民病院呼吸器内科 主任部長 進藤 丈氏
   と き  2015年10月17日(土) 午後2時~4時
   ところ  ホテルグランヴェール岐山・2階カルチャーホール
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従業者研修の受講証を進呈

飛騨地区研究会

「診療所・施設における医療関連感染対策」

 外来および在宅においても、医療介入に関連した感染症を予防するため「医療関連感染対策」が必要です。患者への感染のみならず、肝炎ウイルス、HIVウイルスや結核菌などによる医療従事者への職業感染予防も含まれます。基本は「標準予防策」ですが、病原体により「飛沫感染対策」=インフルエンザ、「接触感染予防策」=ノロウイルス、MRSA、「空気感染予防策」=結核・麻疹を追加します。MERSなどの輸入感染症についても講演予定です。

   講 師  国立病院機構長良医療センター統括診療部長 加藤達雄氏
   と き  2015年9月5日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市民文化会館・4階大会議室
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従業者研修の受講証を進呈


「教科書やガイドラインにない便秘症」

 便秘はありふれた症状であるが虚血性腸炎や、腸管穿孔や、迷走神経反射による低血圧の原因となる。そのための死亡をも引き起こす可能性もある。そうした場合、医療事故調査の対象になり責任を追及され兼ねない。一方、便秘薬は市販薬の代表であり、便秘薬を保険から外すことを強く主張する意見もある。医療の全体を把握し、適正な便秘診療を皆さんと共に考えたい。

   講 師  大垣徳洲会病院副院長 大島健次郎氏
   と き  2015年8月29日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「2型糖尿病治療再入門」

 2型糖尿病の治療選択肢の拡大や個別的ケアの浸透とともに、新たな知見や発想も報告されるようになってきました。今回、診療の新しいステージを迎えるに当たり、食事、経口薬、および、外来注射療法に関して、通常の講演会では触れられることが少なく今さら聞けない疑問点や、今だからこそ問える問題点につき、エビデンスや診療実務をお話しし、ご批判を仰ぎたいと思います。

   講 師  上久保内科クリニック院長 上久保啓太氏
   と き  2015年7月25日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「メニエール病のトピックス」

 めまいは日常診療で比較的よく遭遇する疾患です。そのうちでもメニエール病は比較的多い疾患のひとつですが、いまだ原因不明で、難治性の疾患です。この疾患に関しては、診断、疾患背景、治療法などで、いくつかの比較的新しい考えが導入されてきています。今回の講演ではこれらを紹介させていただく予定です。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        耳鼻咽喉科学 臨床教授 水田啓介氏
   と き  2015年6月13日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「代謝・アレルギー・遺伝」

 私が小児科の中でも主に携わっている分野の3つを取り上げて、症例を提示しながらお話ししようとおもいます。代謝では、尿ケトン体が陰性で危険な場合、ケトン体が強陽性で危険な場合があることをお話ししたいとおもいます。そしてそれに関連して現在の新しいタンデムマスを用いた新生児マススクリーニングについて触れさせていただきます。アレルギーにおいては、食物アレルギーについて現在の診療、治療研究についてお話ししたいとおもいます。遺伝の中では私が大学病院の遺伝子診療部の部長でもあり、現在の遺伝子診療部のご紹介をしたいと思います。また産婦人科領域ではありますが、母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)は、現在ニーズが大きい検査です。この検査について紹介致します。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        小児病態学 教授 深尾敏幸氏
   と き  2015年5月23日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「発熱疾患の診断~膠原病も含めて~」

 岐阜大学医学部附属病院総合内科では、2006年から発熱外来を開設している。大学病院が移転した2004年6月から2014年12月までに38℃以上の発熱入院患者633名を診療してきた。このうち104名(16.3%)が入院精査でも1週間以内に原因を診断できなかった、いわゆる不明熱患者であった。発熱疾患の原因は非常に多岐にわたるが、年齢や性によって疾患には偏りがある。今回は、当科での実績と比較的頻度が高く重要な疾患を中心に概説したい。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        総合病態内科学 教授 森田浩之氏
   と き  2015年4月4日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「簡単で効果的な禁煙治療と今後の展望」

 禁煙は多くの喫煙関連疾患発症の予防効果があるだけでなく、罹患した後でも予後の改善をもたらすことが報告されています。私たちは日常診療の中で多くの喫煙患者に巡り合いますが、その際に禁煙を働きかけるか否かで、その患者の予後が変わってくることを認識する必要があります。喫煙率減少の数値目標値設定、社会における禁煙の推進と相まって禁煙希望者も増え、禁煙外来・禁煙治療のニーズが増えています。この講演では、効果的な禁煙治療の実際について明日からでも始められるように基礎から整理するとともに、その応用や保険診療における今後の展望について話したいと思います。

   講 師  地方独立行政法人岐阜県総合医療センター
           主任部長兼内科部長 飯田真美氏
   と き  2015年3月28日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「日本型統合医療の理念
 ~漢方をはじめとした伝統医学の活用~」


 「統合医療」という言葉をよく見かけるようになりました。おそらく怪しげなイメージをもつ先生方が多いと思いますが、正しく理解すれば至極まっとうな診療理念であることがわかります。今回は誤解が多い統合医療の理念を解説しつつ、臨床の現場でどのように活用していけば良いのか、漢方薬など伝統医学を中心とした診療戦略についてご紹介いたします。

   講 師  一般社団法人日本統合医療支援センター
               代表理事 織田 聡氏
   と き  2015年1月24日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館

医科研究会(2014年開催報告)

「BPSDへの対応を中心とした認知症診療」

 我が国の人口構成の変化に伴って、認知症は今後急速に増加することが予想される。11月22日の当日は、平成23年5月に公益社団法人岐阜病院に開設した認知症疾患医療センターの取り組みを紹介し、さらに精神科に求められることの多い認知症のBPSDへの対応をお話しする予定である。

   講 師  岐阜病院理事長・院長 鈴木祐一郎氏
   と き  2014年11月22日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館

飛騨地区研究会

「季節性インフルエンザアウトブレイクの経験から新型インフルエンザ対策を考える」

 特定接種の登録申請に伴い、新型インフルエンザ等発生時におけるBCPの作成、提出は済んでいるかと思いますが、実際の運用面における確認作業が行われている段階かと思います。
 昨シーズン、当院では複数の病棟で季節性インフルエンザのアウトブレイクがあり、入院患者、職員併せて100名余りの発症を経験し、終息までに種々の対策が必要となりました。
 この経験を元に新型インフルエンザ発生時の具体的な対応策や課題などについて、一緒に考えてゆきたいと思います。

   講 師  大垣市民病院呼吸器内科 主任部長 進藤 丈氏
   と き  2014年10月25日(土) 午後2時~4時
   ところ  高山市民文化会館・4階大会議室
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、薬剤師、
 その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従業者研修の受講証を進呈


「関節リウマチの診断と治療
 ~生物学的製剤の特徴を中心に~」


 関節リウマチ(RA)の治療はここ10年ほどで飛躍的に進歩してRAに罹患しても日常生活をそのまま維持することが可能となりました。その反面、有効な治療薬であるメトトレキサート(MTX)が使えない方、生物学的製剤適応でも高額なため使用できない方など問題点はまだまだあります。いずれにしても個々の治療が必要であり、これまで岐阜県下において行ってきた治療とこれからの展望についてお話ししたいと思います。

   講 師  松波総合病院 リウマチセンター長 佐藤正夫氏
   と き  2014年10月18日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「骨粗鬆症による骨折を防ぐために」

 我が国は、65歳以上の高齢者が全人口の25%近くとなる超高齢化社会となり、人口における年齢分布の変化に伴い、罹患疾患の割合も大きく変化しています。骨粗鬆症は、現在我が国では1300万人近くが罹病していると推定されていますが、治療率は20%程度と極めて低く、また治療継続率も低迷しています。骨粗鬆症は、確かに直接生命に関わる病気ではありませんが、転倒などによる椎体骨折や大腿骨近位部骨折などを受傷した患者さんは、ADLの低下をきたし要支援・要介護になったり、また死亡率が高くなるという報告があります。よって骨粗鬆症の治療と骨折予防は極めて重要であり、日本整形外科学会はロコモティブシンドロームの啓発を、日本骨粗鬆症学会・日本骨代謝学会は骨粗鬆症治療の啓発活動を行っています。
 骨粗鬆症治療の基本は運動および食事療法ですが、近年様々な薬物治療が開発されて来ました。従来のカルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤のほか、ビスフォスフォネート製剤・選択的エストロゲン受容体モデュレーター・抗RANKL抗体・副甲状腺ホルモン製剤などを用いて治療できるようになり、明らかな骨折予防効果も報告されています。
 岐阜県におきましても、これらの新しい治療薬を用いた骨粗鬆症の治療率および治療継続率を向上させる取り組みが必要です。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        整形外科学 教授 秋山治彦氏
   と き  2014年9月13日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館

医科スタッフ研究会

「外来診療における抗菌薬適正使用」

 第一線の診療現場で抗菌薬を使用する頻度は極めて高く、とくに上気道感染症症例では約85%であるという報告もあります。抗菌薬を本当に必要とする細菌感染症なのか、感染臓器と起炎菌は推定・決定されているか、PK-PD・経口抗菌薬のバイオアベイラビリティなどを考慮した適切な用法・用量か、投与期間は十分か、基礎疾患に使用する薬剤との相互作用を配慮したか、など外来診療における抗菌薬適正使用について一緒に考えましょう。

   講 師  岐阜大学医学部附属病院 生体支援センター
                センター長 村上啓雄氏
   と き  2014年8月9日(土) 午後2時~4時
   ところ  ホテルグランヴェール岐山 2Fカルチャーホール
   対 象

 医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、栄養士、薬剤師、
 ヘルパー、その他医療スタッフ
   備 考  医療安全管理・院内感染対策の従業者研修の受講証を進呈


「CKD診療ガイドラインを日常診療にどのように生かすか」

 慢性腎臓病とは、1)たんぱく尿などの検尿異常、または、2)血清クレアチニン上昇などの腎機能低下、のいずれか一方が少なくとも3か月以上続いている場合を言います。したがって、検尿によるたんぱく尿の有無と採血による血清クレアチニン(血液中の老廃物)の測定が慢性腎臓病の早期発見には必要です。
 「糖尿病性腎症」、「慢性腎炎」、「腎硬化症」が慢性腎臓病の原因疾患であり、わが国では成人の8人に1人が慢性腎臓病です。慢性腎臓病は進行すると、腎臓が働かなくなる「腎不全」となり、透析や腎移植が必要となります。また、その経過中に心筋梗塞や脳梗塞、脳出血といった脳卒中が多く発症します。
 慢性腎臓病では、たんぱく尿を減少させ、血圧を130/80mmHg以下にコントロールすることが治療の中心となります。早期発見し、塩分やたんぱく質の多い食品を控え、蛋白尿を減少させる降圧薬を服用することにより、透析導入しないことが可能となる時代が訪れようとしています。
 本講演では「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」について日常診療でのポイントについてお話ししたいと思います。

   講 師  朝日大学村上記念病院 病院長 大橋宏重氏
   と き  2014年7月26日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「誰でも出来る熱傷治療」

 熱傷治療のポイントは、「重症度」と「病期」を考えて対応することである。熱傷の診断では受傷面積、深度に加えて、年齢、部位、持病や合併症の有無などを総合して重症度を把握することが大切である。初期治療では、入院や輸液療法の要否についての的確な判断が必要になる。局所療法では受傷早期、感染期、回復期のそれぞれの熱傷創面の状態に応じて、外用剤の選択・変更をしていく。自然上皮化が困難な深い熱傷では、漫然と外用療法を続けずに、壊死組織除去と植皮術による早期創閉鎖が不可欠である。

   講 師  元中京病院 皮膚科主任部長 臼田俊和氏
   と き  2014年6月12日(木) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「食後血糖管理のために『食べる』を考え直す」

 栄養バランスの取れた食事は糖尿病治療の基本である。一方、食後高血糖の是正には、多種の薬剤が揃って選択幅が広がった。特に、インクレチン薬は低血糖が少ないので汎用されるが、食事療法が不十分な場合には薬効も不十分となる。新たにSGLT2阻害薬が登場するが、やはり食事療法の徹底が要求される。不適切なローカーボ食やシックデイでは様々なリスクが懸念される。正に、「食べる」を考え直す時期に立ち戻ったと言える。

   講 師  岐阜大学大学院医学系研究科
        内分泌代謝病態学 教授 武田 純氏
   と き  2014年5月31日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「身近に潜む肺疾患COPDの診断と治療」

 昨年4月からの第2次健康日本21において、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、がん、循環器疾患、糖尿病に並ぶ主要取組疾患に追加された。タバコ煙を主因とするCOPDの年間死亡者数は16000名を超え、喘息死の約9倍になっている。本邦は欧米諸国に比較し、COPD診断率が低く、その多くはプライマリーケア医領域に潜在していることが最近の研究で明らかになった。本講演では、われわれの身近に潜むCOPDの診断と標準的なガイドライン治療を解説する。

   講 師  東濃中央クリニック院長 大林浩幸氏
   と き  2014年4月19日(土) 午後2時~4時
   ところ  岐 阜 会 館


「よりよい胃瘻の在宅管理」

 経口摂取で栄養を維持できない症例に対し、胃瘻は大きな役割を担っています。特に在宅医療においては、家族でも容易に管理できる胃瘻は非常に有用ツールとなっています。胃瘻をうまく利用するにはその管理術にかかってきます。今回は胃瘻の長期管理のコツを中心に、その他の特殊な経腸栄養の管理法も含めてご紹介したいと思います。また、昨今問題になっております、倫理的な面からの胃瘻の適応についてもみなさまといっしょに考えてみたいと思います。

   講 師  西美濃厚生病院副院長・内科部長 西脇伸二氏
   と き  2014年3月16日(日) 午後2時~4時
   ところ  大垣フォーラムホテル


「当院における腹腔鏡手術の現状と取り組み」

 当院での腹腔鏡手術は6ポート(3人とも両手を使う。)を基本として、これまで胃257例、大腸330例、肝胆膵(胆石を除く)79例に、また鼠径ヘルニアも100例に行いました。全疾患に手術のマニュアルを作成し、業務の効率化と安全面の配慮を行っています。2013年10月より、4面のフルハイビジョンモニターアームと内視鏡外科手術システムペンダントを天井から吊るした内視鏡外科手術専用の手術室が設立され、今後さらに腹腔鏡手術を増やしていく予定です。

   講 師  大垣市民病院外科 医長 高山祐一氏
   と き  2014年1月26日(日) 午後2時~4時
   ところ  大垣フォーラムホテル 2F天の間