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【医科】
 診療報酬改定アンケート結果
 “今次改定 あまり評価しない”が41%と最多に
 保険医協会が4月に実施した2018年度診療報酬改定に関するアンケートで、今次改定を評価するか尋ねたところ、「あまり評価しない」が41.3%と最多となり、「ある程度評価する」(27.8%)、「分からない」(15.5%)、「全く評価しない」(11.5%)、「大いに評価する」(1.2%)をいずれも上回った(図1)
 アンケートはファクス通信に登録している医科会員858人に対して実施し、4月2日~20日の短期間にもかかわらず、252人(協力率29.4%)から回答が寄せられた。

 アンケートでは、▽今次改定を評価するか▽かかりつけ医機能を有する医療機関への点数として、初診料に新設された機能強化加算(80点)を評価するか▽抗菌薬の適正使用の推進(小児科外来診療料・小児かかりつけ診療料への小児抗菌薬適正使用支援加算の新設や、地域包括診療加算・小児科外来診療料等の算定要件に「抗微生物薬適正使用の手引き」を参考に、抗菌薬の適正な使用の普及啓発に資する取組の実施を追加)を評価するか▽他の医療機関から依頼を受けて行う訪問診療(一連の治療につき六月以内に限り月1回を限度)の新設を評価するか▽不安や不眠の症状に対し、ベンゾジアゼピン系の薬剤を1年以上連続して同一の用法・用量で処方している場合の処方料・処方箋料の減額を評価するか▽情報通信機器を用いた診察及び医学管理への点数として新設されたオンライン診療料(月70点)、オンライン医学管理料(月100点)を評価するかの6項目について尋ねた。また、自由意見欄を設け、上記六項目以外の点についても意見を求めた。

ベンゾジアゼピン適正化“あまり評価せず”
“全く評価せず”があわせて59・5%


 初診料に新設された機能強化加算を評価するかについては、「ある程度評価する」(35.3%)、「あまり評価しない」(26.6%)、「分からない」(17.9%)、「全く評価しない」(13.1%)、「大いに評価する」(6.7%)という結果になった(図2)

* * *


 抗菌薬の適正使用の点数化、算定要件化を評価するかについては、「ある程度評価する」(40.5%)、「あまり評価しない」(25.8%)、「分からない」(15.9%)、「全く評価しない」(11.1%)、「大いに評価する」(6.7%)の順となった(図3)

* * *


 複数医療機関による訪問診療を評価するかについては、「あまり評価しない」(38.5%)、「分からない」(28.2%)、「ある程度評価する」(21.0%)、「全く評価しない」(11.1%)、「大いに評価する」(1.2%)の順となった(図4)

* * *


 ベンゾジアゼピン系薬剤の長期処方の適正化を評価するかについては、「全く評価しない」が31.7%と最も多く、以下、「あまり評価しない」(27.8%)、「ある程度評価する」(23.4%)、「分からない」(11.1%)、「大いに評価する」(6.0%)という結果であった(図5)

* * *


 オンライン診療料の点数化を評価するかについては、「分からない」(26.6%)、「あまり評価しない」(25.4%)、「ある程度評価する」(23.4%)、「全く評価しない」(22.2%)、「大いに評価する」(1.2%)の順となった(図6)

 協会では今後アンケート結果を分析し、厚生労働省や岐阜県選出国会議員など関係方面に改善を求めていく所存である。
 次号では自由意見欄に寄せられた意見を紹介する。

(岐阜県保険医新聞2018年5月10日号)