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保険医新聞2月号主張

第47回定期総会に是非ご参加ください
 ~記念講演「医療崩壊を引き起こす、
        『保険証廃止』という愚策。」~
 本年元日に発生しました能登半島地震で被災されました方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

 協会は、第47回岐阜県保険医協会総会を2024年2月23日(金・祝)午後1時30分からグランヴェール岐山にて開催いたします。今年は診療報酬改定が行われ、「診療報酬」はプラス0.88%、薬価・材料はマイナス1.00%であり全体の改定率は0.12%であります。異常な物価高騰が続き、インフルエンザと新型コロナの同時流行の中、発熱外来やワクチン接種はじめ会員の皆様の日々の地域医療への御奮闘に心から敬意を表します。また、国民医療の向上と保険医の生活と権利を守る協会の署名活動はじめ各種アンケートなどに御支援、御協力賜り厚く深く御礼申し上げます。

 記念講演は「医療崩壊を引き起こす、『保険証廃止』という愚策。」と題して、経済ジャーナリストの荻原博子氏にご講演を賜ります。荻原博子氏は、お茶の間でもおなじみの経済ジャーナリストであり、難しい経済の仕組みをわかりやすく解説することに定評があります。「マイナ保険証の罠」という著書を昨夏に上述され、ベストセラーになっております。現場の声を無視して進められている「健康保険証の廃止」と「マイナ保険証」の義務化が、いかに無謀でとんでもないことなのか、そして、このことが世界に冠たる日本の国民皆保険制度を崩壊に導くものであるということをわかりやすく解説された名著です。

 政府は、現行の健康保険証を2024年12月2日で廃止することを閣議決定しました。2024年12月2日以降は新規発行を停止し、「マイナ保険証」に一本化するとしています。

 病気やケガの時にすべての国民が安心して医療が受けられるようにするためには、すべての国民に遅滞なく健康保険証を発行・交付することが必要・不可欠です。現行の保険証を廃止し、「マイナ保険証」に一本化してしまえば、申請の漏れや遅れ、行政手続き上のタイムラグ、医療現場でのマイナトラブルなど様々な要因によって「無保険扱いの状態」を作り出してしまうことは避けられません。協会・保団連は、国民の受療権を保障するため、現行の保険証を残すことを強く求めていきます。

 国民の命と健康を守る我々医師・歯科医師は、今こそ、医療をはじめとする安心安全な社会保障の充実を目指し、国民医療改善運動に取り組む必要があるのではないでしょうか。協会としては、引き続き運動を邁進していきます。団結と継続こそが大きな力となります。多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。

(2024-2)